2005年11月11日

延命。その8・・・そして絶命。



夏の「危機」を脱出した9月。体重3.50キロでした。

サク♂とおそろいのバンダナ巻かれたりしてね・・・

でも、この後10月下旬からまた食べなくなりました。
そして、また強制的に流動食を流し込む事に。
10月末には、もうほとんど目が見えないらしく、不思議な方向に歩いたり・・・
11月上旬になると、一週間もウンが出せず、もどしまくり・・・
今度は直腸から搾り出す事をマスター。

でも、これで大分元気になって来ていました。


11月10日。
朝。いつもの様に少なめの流動食。ここ数日と変わらず。出勤。
夜。帰宅すると「なんか夕方からくた〜っとしてるよ。」とのこと。
抱き上げると体がぐにゃぐにゃ・・・立たせるとふらふら。よだれ多し。
夏に使った「ベット」に寝かせる。が、丸まった姿勢が苦しいらしく、
出て、まっすぐ伸びたがる。声にも反応せず。
すっかり瞳孔が開いてまぶしいらしく、タオルをかけると少し落ち着く。


スポイトで水を飲ませる。口を動かしたのは3回ほど。
あとはそのまま流れ出る。


呼吸は浅く、時々全力で深い深い深呼吸をする。




何度ベットにもどしても、ソファーに出てしまう。

このときだけは動きが早い。

そのうち、立ち上がる力も・・・

すっかりサク♂は近づかなくなり・・・

2005年11月10日 22:50 絶命。

最後は、急にビックリするくらいの大きな声で鳴きました。
それも3回。全身の力振り絞って・・・

そして、吐血。
呼吸停止。しかし、心臓は動いている・・・
急に痙攣するように一回息をすう。
人口呼吸してみた。それも思いっきり。
また、息をすう。

何度も繰り返し。
そして、声をかける。

そうなんです、このとき私たち家族4人が取り囲んで声をかけていました。


最後に息を吸ったあと、その次があるか待っている時間は長かった。

そして、何時までもそのままなのをいつ確認したのか覚えていない。

窒息なんだよね。鼻腔腫瘍だから。苦しかったね。

何度でも口で息送り込んであげるのに。

もう、一ヶ月くらい啼いたことのないトラが全力を使い果たした。

だから目を閉じさせてあげるのには大分時間がかかった。

顔や首を拭いてあげて、口にジンを含ませて一緒に飲んだ。

夜、一緒に寝ようと顔を見るとトラは疲れ果てている様に見えた。

何度顔を撫でなおしても、そう見えて哀しかった。



朝になると我々家族はすごい顔になっていた。

しかし、トラはとても安らかな顔になって、
眠っているようにしか見えなかった。

夜中にたたき起こされた「なお」はすっかり覚えてないらしい。

「トラ寝てんじゃないの?」って。



庭の夏椿の下に。

掘る土は重かった。

爪とぎとカン詰を下にいれ、


本当は土なんてかけたくなかった。



今咲いている庭の花を、



線香は爺ちゃん・婆ちゃんから、

首輪しか残らなかった。



「あるもの」はそれに関わる「あるもの」にとっての「役割」がある。

それを「全力」で応えようとすることが「全うする」こと。

そして、「死ぬため」に「生きて」いる。

トラ。16歳5ヶ月。ずっと一緒でした。

ヤツにとって他人の我々夫婦は

我々夫婦が、「家族」となっていく原点でした。

そして、全力で生きてくれてありがとうな、トラ。

おまえのお陰で家族になった私たちはおまえをわすれない・・・

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